EMULSION INGREDIENT ANALYSIS
@コスメ 乳液ランキング
上位5製品の成分を徹底解説
乳液は「水と油を混ぜる」製品の性質上、界面活性剤なしでは作れません。人気製品でも複数種が配合されています。
📅 集計期間:2026年1月30日〜4月29日(2026年5月1日更新)|集計元:@cosme クチコミランキング(乳液カテゴリ)
1
N organic(エヌオーガニック)
Basic バランシング エッセンスミルク
📋 全成分(成分表示順)
⚠️ 含まれる界面活性剤(3種)
- ベヘニルアルコール:高級脂肪族アルコール系の乳化安定剤・界面活性剤。「オーガニック」を謳う製品でも乳液の安定化に広く使用される。直接の刺激性は低いが、乳化を助ける界面活性作用は持つ。
- グリセリルステアレート:グリセリンと脂肪酸のエステルからなる非イオン界面活性剤。天然由来成分ベースだが、乳化剤として水と油を混ぜる役割を担う。「N organic(オーガニック)」でも使用されており、天然=界面活性剤フリーではない。
- ステアリン酸PEG-40:PEG系の乳化剤。ステアリン酸にPEG-40を結合させた合成界面活性剤。乳液の水相と油相を安定して混合させるために配合されている。
2
ラ ロッシュ ポゼ
UVイデア XL プロテクション トーンアップ ローズ+
📋 全成分(成分表示順)
⚠️ 含まれる界面活性剤(3種)
- PEG-30 ジポリヒドロキシステアレート:PEG系非イオン界面活性剤。日焼け止め製品でよく使われる乳化剤で、油性UV吸収剤を水に分散させる。UV製品は毎日塗布するため、界面活性剤の蓄積影響に注意が必要。
- ジステアリン酸Al:アルミニウム系界面活性剤。皮膚への密着性を高め、汗・皮脂への耐水性を付与する。
- セチルPEGPPG-10/1 ジメチコン:シリコン系 × PEG系の複合界面活性剤。W/Sタイプ乳液の乳化安定に使用。シリコン膜で皮膚を覆う作用も持つ。
3
エリクシール
デーケアレボリューション トーンアップ BE+ ca
📋 全成分(成分表示順)
⚠️ 含まれる界面活性剤(3種)
- PEG-9 ジメチコン:シリコン系 × PEG系の複合界面活性剤。水とシリコン油を乳化させる。毎日使用するデーケア製品であるため、長期的な皮脂膜への影響が懸念される。
- PEG-11 メチルエーテルジメチコン:シリコン系界面活性剤。肌のすべり感やのびを改善するシリコン乳化剤。エリクシールのデーケアシリーズで複数製品に使用されている。
- ステアリン酸グリセリル:グリセリンと脂肪酸から成る乳化剤。比較的穏やかな界面活性作用を持つが、複数の界面活性剤と組み合わせることでバリア機能への影響が累積する。
4
エリクシール
ブライトニング エマルジョン しっとりタイプ ca
📋 全成分(成分表示順)
⚠️ 含まれる界面活性剤(3種)
- ステアリン酸グリセリル:グリセリンとステアリン酸からなる非イオン界面活性剤。水と油を安定して乳化させる乳化剤として乳液の基本処方に多く使われる。
- ステアリン酸PEG-20:PEG系の乳化剤・可溶化剤。ステアリン酸にPEG-20を付加した合成界面活性剤。乳液の安定性を高め、なめらかなテクスチャーを実現する目的で配合。
- セテアリルアルコール:高級アルコール系の乳化安定剤。脂肪族アルコールで、乳液の粘度調整と乳化安定化に使用される。直接の刺激性は低いが、他の界面活性剤と組み合わせることで効果が高まる。
5
SK-II
スキンパワー リニュー クリーム
📋 全成分(成分表示順)
⚠️ 含まれる界面活性剤(4種)
- PEG-10 ジメチコン:シリコン系 × PEG系の複合界面活性剤。シリコン油と水相を乳化させる目的で使用。2万円を超える高額製品にも配合されており、価格の高さが界面活性剤の不使用を意味しない。
- ベヘニルアルコール:高級脂肪族アルコール系の乳化安定剤。乳液・クリーム製品の粘度を調整し、乳化状態を維持する。
- グリセリルステアレート SE:グリセリンとステアリン酸のエステル(SE=自己乳化型)。単独で乳化できるタイプで、使用量は少なくても強い界面活性作用を持つ。
- ポリソルベート60:PEG系非イオン界面活性剤。ポリソルベート80と同系統の乳化剤。油性成分を水に溶かし込む可溶化効果が高い。
📝 まとめ:乳液は構造上、界面活性剤が必須の製品カテゴリ
乳液は「水(化粧水)と油(保湿成分)を混合させた」製品です。水と油は本来混じり合わないため、乳液には構造上、界面活性剤(乳化剤)が不可欠です。今回のランキング上位5製品を調査した結果、すべての製品に3〜4種の界面活性剤が含まれていることが確認されました。
特徴的だったのは シリコン系 × PEG系の複合界面活性剤(PEG-9ジメチコン、PEG-10ジメチコンなど)の使用。これらはシリコン油と水を乳化させるための成分で、乳液特有の「するっとした」テクスチャーを生み出しますが、シリコン被膜が毛穴を塞ぐ可能性もあります。
「N organic(オーガニック)」でもグリセリルステアレートなどの乳化剤が使用されており、「オーガニック=界面活性剤なし」ではありません。また、SK-IIの約2万円超の製品でも4種の界面活性剤が配合されています。
乳液製品は毎日夜(場合によっては朝も)使用するものです。1回の使用量は少なくても、毎日の積み重ねで界面活性剤にさらされる時間は非常に長くなります。選ぶ際には成分表示を確認し、できるだけ界面活性剤の種類と量が少ない製品を選ぶことが、肌を守ることにつながります。
