日焼け止めにも界面活性剤が入っている?
「日焼け止めは紫外線から肌を守るもの」というイメージがありますが、実は日焼け止めにも乳化剤・可溶化剤として界面活性剤が配合されています。SPFが高いほど、日焼け止め成分(紫外線吸収剤・散乱剤)を均一に肌に密着させるために、多くの乳化剤が必要になります。
SPF・PAとは?まず基礎知識
SPF(Sun Protection Factor)
UV-B(短波長紫外線)に対する防御力を示す数値。SPF50は「塗らない場合の50倍の時間、UV-Bによる肌への影響を遅らせる」ことを意味します。日焼け・シミ・皮膚がんのリスクに関係します。
PA(Protection Grade of UVA)
UV-A(長波長紫外線)に対する防御力を「+〜++++」の4段階で示す日本独自の指標。PA++++が最も防御力が高い。UV-Aはガラスを透過し、シワ・たるみの原因となるコラーゲン破壊に関係します。
日焼け止めに含まれる界面活性剤の種類
紫外線吸収剤タイプの日焼け止め
「オキシベンゾン」「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(オクチノキサート)」などの紫外線吸収剤は、皮膚浸透性が指摘されています。これらと組み合わせて使われるPEG系乳化剤は浸透促進作用があるため、吸収剤の経皮吸収をさらに促してしまう可能性があります。
紫外線散乱剤タイプの日焼け止め
「酸化チタン(CI 77891)」「酸化亜鉛(CI 77947)」を使ったノンケミカル(紫外線散乱剤)タイプは、紫外線を物理的に反射・散乱させるため、皮膚浸透リスクが低いとされています。ただし、この場合でも乳化剤としてPEG系界面活性剤が配合されているケースは多くあります。
全身に塗るボディ用日焼け止めのリスク
顔用の日焼け止めは少量ですが、ボディ用の日焼け止めは腕・脚・背中など広範囲に塗布します。そのため、界面活性剤の皮膚接触面積が顔用と比べてはるかに大きくなります。
当サイトが調査した@コスメボディ用日焼け止めランキング上位5製品では、PEG系界面活性剤が複数製品に含まれていました。
→ ボディ用日焼け止めの成分解説を見る・顔用日焼け止めの成分解説を見る
子どもの日焼け止め選びは特に注意
子どもの肌は大人より薄く、成分の経皮吸収率が高いため、日焼け止めの成分には特に注意が必要です。子ども用日焼け止めを選ぶ際は以下を確認しましょう。
- 紫外線散乱剤タイプを選ぶ(酸化チタン・酸化亜鉛)
- PEG系乳化剤の少ない製品を選ぶ
- 香料・アルコール不使用のものを選ぶ
→ キッズ・ベビー用日焼け止めの成分解説・子どもの化粧品の選び方
日焼け止めを賢く使うために
- 成分表示を確認する:PEG系・紫外線吸収剤の有無をチェック
- ノンケミカルタイプを選ぶ:吸収剤フリー(酸化チタン・酸化亜鉛のみ)の製品が低刺激
- こまめに落とす:日焼け止めを長時間肌に残さず、帰宅後は丁寧に洗い流す
- 子ども・敏感肌は特に散乱剤タイプ:「ノンケミカル」「紫外線散乱剤使用」の表示を目安に
まとめ
日焼け止めは紫外線対策に必要不可欠ですが、その成分(特にPEG系乳化剤・紫外線吸収剤)が肌バリアや体に与える影響も知っておくことが重要です。ノンケミカルタイプ・PEG系少なめの製品を選び、賢く使いましょう。
当サイトでは顔用日焼け止め・ボディ用日焼け止め・キッズ・ベビー用日焼け止めの成分解説を公開しています。

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